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利賀谷
【とがだに】


戦国期から見える谷名。現在の東礪波(ひがしとなみ)郡利賀村大字阿別当(あべつとう)・坂上(さかうえ)・上畠(うわばたけ)・細島・岩淵・下利賀・大豆谷(まめだん)・草嶺(そうれい)・高沼を含む利賀川渓谷に開かれた五箇山(ごかやま)を構成する山村の総称として用いられたと考えられる。初見は,城端(じようはな)町猪谷亮蔵の天文6年10月の方便法身像裏書に「越中国利波郡五箇山利賀谷」と見える(県史中)。天文21年10月の五箇山衆連署申定には,「十日講」を構成する5つの地城の1つとして名を連ねている。真宗の浸透を契機に結合が成った新たな広がりであることが察せられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7082892