栃折峠
【とちおりとうげ】

婦負(ねい)郡八尾(やつお)町栃折と東礪波(ひがしとなみ)郡利賀(とが)村菅沼(すがぬま)の境にある峠。主要地方道上百瀬(ももせ)栃折線が通る。標高627m。八尾町の大長谷(おおながたに)川沿いから利賀村の百瀬川沿いに通ずる唯一の峠。北麓の栃折集落は，700年ほどまえに平家の落人が落ちのびてきて住みついたが，当時，付近一帯にトチの木が多く，野獣が徘徊してそのトチの木を折ることが多かったので，トチオリと名づけたという（八尾町史）。峠には地蔵堂がある。また，峠の南側には人道としての栃折トンネルがある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7082916