楢ノ尾峠
【ならのおとうげ】
東礪波(ひがしとなみ)郡利賀(とが)村にある峠。五箇山(ごかやま)を流れる利賀谷の利賀と百瀬(ももせ)谷の島地(しまじ)を結ぶ。標高830m。直線距離は1.5kmにすぎないが,傾斜の急な曲がりくねった道で,通行はきわめて不便であった。新農村建設事業の一環として,昭和31年に歩行用のトンネルがつくられ,ついで同41年に長さ81.8m・幅3.75mに拡張され,自動車の通行が可能になった(楢ノ尾隧道)。それに伴い,峠越えの道は廃道となった。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7083342 |