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仏ケ浦
【ぶつがうら】


魚津(うおづ)市経田(きようでん)の海岸一帯の旧称。天正8年の「小川山千光寺記」に,「大同元年布施之内仏ケ浦より,経田村之後藤と申猟師之網にかかり,三月十五日黄金の鋳仏千手観音を取揚たるよしを記載せり。此観音は即ち千光寺の本尊仏也」とある(越中志徴)。また千手観音について「長壱尺計,かな仏にて,八百年計以前にきやうでん村にて太郎と云し者,猟網に引上」げたという(温故遺文/越中志徴)。千手観音像は秘仏として33年ごとに開扉され(現在は17年ごとに中開帳),その際には経田から屋形舟が千光寺へ上り,後藤の末裔が開扉を行うという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7084226