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宮島峡
【みやじまきょう】


小矢部(おやべ)市石動(いするぎ)の北方子撫(こなで)川(小矢部川の支流)沿いの地域。平安末期,平清盛追討の陰謀が露見して俊寛が流されたという伝説や,スギ・イチイ・ケヤキの樹木,数多くの滝・温泉など,歴史と自然に富む。子撫川沿いにさかのぼると,矢波(やなみ)には渇水期に鼓の音に似た音を発するという鼓滝,その上流の別所(べつしよ)滝には観音堂と観音滝がある。名ケ滝(みようがたき)築にある一の滝にはポットボール(甌穴)があり,学術的にも貫重で県の文化財に指定されている。直径最大70cmに及ぶものもある。さらに上流の二の滝には3段に落下する二の滝と呼ばれる滝がある。上流の森屋(もりや)には,上水道・流水調節用の子撫川ダムがつくられ,小矢部・高岡両市に給水する。また宮島の「ボカスギ」は全国に知られている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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