100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

山田川
【やまだがわ】


細尾(ほそお)峠の西の東礪波(ひがしとなみ)郡城端(じようはな)町大字上田(うえだ)字真川(まかわ)を上流端とし,福野(ふくの)町安居(やつすい)東方で小矢部(おやべ)川に合流する川。流長約1.9km。支流には二ツ屋(ふたつ)川・打尾(うちお)川・池川・赤祖父(あかそぶ)川・大井(おおい)川がある。井田(いだ)川支流にも同名の河川がある。山田川の上流,田尻(たしり)以南の地域は,流紋岩,流紋岩質の凝灰岩からなり,侵食に対する抵抗力が弱い。下流よりも広い谷を形成。また,流紋岩に混じって,日光に当てると青白く光る月長石流紋岩も産する。田尻付近には,硅岩礫を多く含む楡原(にれはら)累層がある。それより下流,上原(うえはら)までの丘陵地帯は安山岩質の高清水(たかしみず)火山岩層に覆われている。山田川の谷口に当たる上原付近には,緑色凝灰岩が見られる。平野部に出た山田川は,左岸に3段,右岸に2段の段丘面を形成している。福光(ふくみつ)・福野両町の境の田屋(たや)の川原は,文明13年に,井波(いなみ)瑞泉寺と福光城主石黒氏・医王山(いおうぜん)惣海(そうかい)寺と戦いがあった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7085012