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大杉谷
【おおすぎだに】


藩政期の能美(のみ)郡粟津(あわづ)郷と軽海(かるみ)郷の一部にあたる梯(かけはし)川本流沿いの谷の総称。現在の小松市大杉町・赤瀬町・打木(うつぎ)町・上り江町・瀬領町・波佐谷町・長谷町の一帯をいう。これらは明治40年,旧能美郡大杉村と瀬領~長谷間の瀬谷村の谷とをとって大杉谷村としたためにできた地名で,流域沿いに平地が開け,藩政期から農業・林業が盛んであったが,林業は近年衰退し,そのほかの工業が増加している。大杉地区と瀬谷地区の格差が次第に増加,大杉方面での過疎化が著しい。大杉は蓮如の弟蓮照が本願寺を亡命し,大椙谷に道場を構えたところで,それを継承する真宗大谷派円光寺がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7086004