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烏川
【からすがわ】


珠洲(すず)市北西部を北流する小河川。流長約2.5km。市の北西部大谷峠の北麓(標高約200m)に源を発し,則貞(のりさだ)を経て日本海に注ぐ。「能登志徴」には,平時忠が「其地へ来り給ひし時,船の着きたる所を江の澗と呼べり。其の時烏一羽立去けるを,時忠卿重代の烏丸の太刀の精なりとの給ふて,此烏の行とまる所に館を造立せしめられる。是今則定の館跡なり。さて其烏の出し処を,今烏川といふといへり」という伝説を記す。則貞には平時忠およびその一族のものという中世の墓群(県史跡)や歌碑がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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