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兼六坂
【けんろくざか】


本来の名は尻垂(しりたれ)坂,古くは修理谷(しゆりたに)坂ともいった。金沢市街地中央の東寄り,兼六園下から園の東側を東南方,小立野(こだつの)台地へ上る坂。約400mと市街地で最も長い。昔,小立野が山林で,この坂が里人の樵路だった頃の遺名とも,坂道から水が湧き出して夏季も乾かないため汁垂坂と呼んだともいう(郷土辞彙)。文政年間それまで狭く険しかった坂道を広げ,明治36年さらに拡幅するとともに傾斜を緩やかにした。昭和40年代に兼六坂と改名。主要地方道金沢湯涌福光線が通り,小立野台と西北方,橋場町・武蔵ケ辻を経て金沢駅方面と結ぶため交通量が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7087007