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島集落
【しましゅうらく】


手取川扇状地右岸にみられる集落。手取川は古来あばれ川で知られ,石川郡鶴来(つるぎ)町を扇頂とした大規模な扇状地を形成したが,このうち大慶寺(だいげいじ)・中島用水を中心とする南部地域には島の字がつく集落が多く,これらの集落を総称して島集落と呼ぶ。手取川がいくつかに分流し中州の状態だった所にできた集落だとする説と,未開地を島のように開発したところからつけられた地名だとする説があるが,現手取川河道に近い地域に多く,新田集落としての性格をもつ集落群と考えてよい。鶴来町明島(あからじま)を頂点に山島用水域の森島・明法島(みようぼうじま)・向島・長島があり,大慶寺用水域には漆島・矢頃島・上島田・下島田・源兵島・北島・阿弥陀島・鹿島,中島用水域には中島・与九郎島・田子島・下田子島・水島,新砂川用水域に舟場島などの集落があり,そのほか福留新(現福新)・橘新・先出・流安田(現水澄)など新田集落を思わせる集落が集中している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7087478