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机島
【つくえじま】


つき島ともいう。七尾湾西湾の島。鹿島郡中島町瀬嵐(せらし)から南東1kmの種ケ島(たねがしま)の南端に位置する。周囲1.5km。島の周囲には奇岩・怪石があり,全島マツの美林に覆われて美しい。「万葉集」巻16に「香島嶺(かしまね)の机の島の小螺(しただみ)を」とうたわれている「机之島」は「机島」だとする説もあるが未詳。「鹿島郡誌」に「是嶋は奇岩怪石を以て成り大小交錯長短参差として其の上には雑樹叢生す所謂硯石は其の間に在りて長二間余,又墨池あり常に水を湛へて其深淵たり,尚机石と称ふるあり方二間許其の質硯石に同じく共に神斧鬼鑿にして古雅愛すべし,嶋上の観望亦極めて佳なり」とある。現在は町の名勝地に指定され,干潮時には越の入江から種ケ島まで徒歩で渡ることができる。島内では高麗キジやクジャクの養殖場があり,当町や対岸の和倉温泉からの観光客が船で訪れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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