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七ツ島
【ななつじま】


輪島市の北方海上約20~25kmに位置する島群。東西5km・南北5kmの範囲に7つの島が点在。島の由来は,古くは1つの島であったものが波濤により失われ,巌石が7つ残ったことによるという(能登志徴)。大島・狩又(かりまた)島・竜(たつ)島の北島群と御厨(みくりや)島・赤島・烏帽子(えぼし)島・荒三子(あらみこ)島の南島群に分かれる。いずれも面積に比して海抜が高く,大島は61.7m,他は35~40mで,低い舳倉(へぐら)島とは対照的。安山岩や凝灰角礫岩などの火山岩類からなっており,互いに関連のあることが知られる。七ツ島の中で最大の大島は,南北約600m・東西約700mで,複雑な海岸線を有する。南側の湾入に船着場があり,夏期には漁師が滞在。井戸があるのはこの島のみ。御厨島は最高点38.9m,高い絶壁が発達。南側斜面に,かつては七ツ島中最大の約40戸の人家が密集していた。七ツ島にはウラボシ科・マツ科・タデ科・マメ科・ツバキ科など約80種の植物の存在が認められるが,樹木は極めて少ない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7088802