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箱名入江
【はこないりえ】


能登島北岸,曲(まがり)と南両集落の間,植木鼻と牧鼻(まきばな)にはさまれて七尾湾北湾に面する入江。面積約0.3km(^2)。両岸は火砕岩類からなり,湾頭最深部で約25m。沈降による溺れ谷で波静かなため,昭和43年から県増殖試験場がマダイ稚魚養成筏を設置,金沢市の水産会社もハマチを養殖。西岸には道路と桟橋があり,後背地は山林。東岸にはわずかに水田が開かれるが道路は通じず,後背地は山林。入江の南側には沖積堆積物がみられ,傾斜地は棚田。東側,牧鼻に延びる半島部は牧山と呼ばれ,向田(こうだ)の飛地で,古くから牧場があり,駿馬池月(いけづき)の伝説が残る(鹿島郡誌)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7089074