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町野川
【まちのがわ】


輪島市町野町,鳳至(ふげし)郡柳田村・能都(のと)町と1市2町村にわたって流れる能登随一の大河。2級河川。流長18.03km・流域面積186km(^2)。輪島市と柳田村境の鉢伏(はちぶせ)山(標高543.6m)に源を発し,河内(かわち)川となり柳田村立岩地(たていわじ)で当目(とうめ)川を合わせ,柳田で能都町棚谷内(たなやち)の丘陵地に源を発する上町(かんまち)川と合流,町野町川西(かわにし)で珠洲(すず)市との境界の宝立(ほうりゆう)山(標高468m)に源を発する鈴屋川を合わせて日本海に注ぐ。河口は砂丘に妨げられ北陸特有の狭搾河口。流域には河谷盆地・河岸段丘・自然堤防・河跡湖・氾濫原砂丘などの諸地形が見られる。「能登名跡志」に「源は四筋あり。……上町野郷を経て曽々木の湊迄八九里流れて,当国第一の川也。依て大川と呼ぶ也。所々にて町野川とも岩瀬川とも大野川ともいへり」とある。河原田川などと同じく外浦の高い山地を切って奥能登を南北に横断しており先行性の河川といわれる(輪島市史)。主要地方道珠洲里線に架かる明治橋,河口近く国道249号に架かる天神橋がある。天神橋から河口にかけては能登半島国定公園に属し,県立町野高校がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7089741