100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

目附谷
【めっこだに】


四塚(よつづか)山西方斜面を水源として北流し,尾口(おくち)村尾添(おぞう)で尾添川に合流する大支谷。途中は小又・鳴谷・コエ谷・三方谷・古屋谷など多くの谷に分かれており,谷の深さや水量の豊富さは,白山山系の水系中,有数。流域は堅硬な片麻岩類や手取群層が分布し,これらが下刻作用を受けて典型的な峡谷となった。鳴谷との合流点より約1km上方に落差約70mの紅滝があり,もと虹滝といわれただけに水煙は光を受けて輝く。その下流右岸には砂岩と頁岩の互層中から豊富な植物化石を産出。豊富な流水は深谷の下方で取水され,北陸電力尾口発電所へ送られるほか,一部は手取川ダムへも送水されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7090123