蒼島
【あおしま】

小浜市西部，荒木の海岸の北約１km，小浜湾内にある島。面積0.02km(^2)，標高44m。島名は冬も緑濃い暖帯林による。砂岩と粘板岩の互層からなる基盤岩露出。弁財天を祀る蒼島明神があり，東側に洞穴がある。タブ・スダジイ・ヤブツバキなど暖帯性広葉樹林の優先する40科77種の植物が自生し，蒼島暖地性植物群落として国天然記念物となる。なかでもナタオレノキは日本海側の北限である。伴信友は「白浪に独りさわがぬ蒼島を夜はいさりの火影にぞ見る」と詠んだ。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7090564