小豆峠
【あずきとうげ】

勝山市北谷町の北部，滝波川の支流杉山川上流中野俣の荒谷と石川県白峰村桑島の赤谷とを結ぶ峠。標高約1,140m。峠名の由来は不明。近世には白峰村の桑島を中心とする出作りが峠を越えて荒谷に進出し，夏小屋に住んで焼畑でアズキ・ソバなどを栽培した。明治以後も出作りは続けられたが，次第に衰え，昭和30年代に廃絶した。今は中野俣も廃村となり，峠越えの道も廃道に近く，通行が困難である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7090654