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大内峠
【おおうちとうげ】


大地(おおち)峠・竹田峠ともいう。加越山地の北部,坂井郡丸岡町山竹田と石川県山中町大内の間にある峠。標高約330m。峠名は峠下の大内・竹田によるか。大地は大内の古名。竹田川と大聖寺川の支流大内谷川の分水嶺をなす。国道364号が標高約295m付近を隧道(昭和36年完成,全長108m)で抜ける。丸岡城下より豊原に出,榎峠を越え,また南の鳴鹿(なるか)より近庄峠を越えて,この峠を通り加賀国山中へ通じる。戦国期に加賀一向一揆が越前に侵入する経路となる。山竹田には落武者の伝承も残る。近世には口留番所が置かれた。また,山中の木地師が足羽川上流の池田の谷へ稼働するのに利用した。昭和62年の近庄峠改修で通行量が増加した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7091346