100辞書・辞典一括検索

JLogos

18

遠敷川
【おにゅうがわ】


音無(おとなし)川,また鵜瀬(うのせ)川ともいい,上流は根来(ねごり)川ともいう。小浜市域を流れる北川の支流。百里ケ岳(ひゃくりがたけ)の西面に発して北流し,国分で松永川を合わせて北川に合流する。流長約13.8km。川名は谷口近くに鎮座する遠敷明神によるか。鵜瀬・根来は上流の淵・集落,音無は神域の深い木立の中を流れる豊かな水量によるものと思われる。中流の下根来(しもねごり)に鵜の瀬があり,毎年3月2日古式ゆかしい「お水送り」の神事が行われる。近くに遠敷明神の元宮白石神社があり,谷に沿って樹齢1,000年を超す原生林が続く。上流は針畑越(はりはたごえ)に続き,谷筋は古来近江と若狭を結ぶ道筋であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7091605