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風谷峠
【かざたにとうげ】


市野々(いちのの)峠ともいう。坂井郡金津町権世市野々(ごんぜいちのの)と石川県山中町風谷(かざたに)の間にある峠。標高約510m。峠名は峠下集落にちなむ。また冬季に,風谷から峠に登れぬくらいの強風が吹くからだともいう。天文3年加賀の大一揆と小一揆の戦場となる。古くは越前から米を,加賀から木炭など林産物を運んだという。江戸期には福井藩が口留番所を置いた。明治11年牛ノ谷峠道に熊坂新道が開かれると次第に通る人が少なくなった。北方約1kmに刈安山の南を越える林道が通じて,今は廃道に近い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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