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釜ケ淵
【かまがふち】


九頭竜川の中流,吉田郡永平寺町鳴鹿にかかる鳴鹿橋の上流にある淵。名前の由来は渦巻く水流のために川底が深くえぐられ,あたかも釜のようであるとか,川べりで洗っていた釜が水底に落ちたからとか,定かでない。「越前地理指南」は「赤岩と云所ニ舟渡アリ,古市へわたる此上を釜ケ淵と云。つふろの淵,水下ニおかたの淵,えほし岩アリ」とあり,谷口近くの九頭竜川の激流を示す。現在では鳴鹿大堰ができたため,釜ケ淵の流れはゆるくなり,昔の面影はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7091850