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清滝川
【きよたきがわ】


宝慶寺(ほうきょうじ)川ともいう。大野盆地を流れる九頭竜川の支流。銀杏峰(げなんぽ)の北面に発して東北流し,大野市木本(このもと)から扇状地を広げ,北に転じて市街地東部を流れ,同市東大月付近で赤根川を合わせ,勝山市との境で真名(まな)川へ合流する。流路延長約18.8km。川名の由来は,「名蹟考」に「大野より東和泉庄を流るる川にて,そこに清滝森清滝堂といへる有によりての名なる由」とある。木本から上流の流路は宝慶寺断層に沿う。「大野をとるなら木本をとれ」とかつていわれたほど,生活・農業用水を地下水に頼った大野城下の人々にとっては重要な川であった。現在の市街地南部が湧水地にあたり,国の天然記念物イトヨの生息する本願清水などがある。しかし,第2次大戦後の木本原開拓や,真名川ダム建設などにより,地下水不足が深刻化している。上流の大野市宝慶寺には宝慶寺いこいの森,アマゴ養魚場があり,曹洞宗第二道場宝慶寺とともに,休日の市民の憩いの場となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7092257