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熊河峠
【くまのことうげ】


大野市熊河と今立郡池田町美濃俣(みのまた)との境にある峠。標高約1,010m。峠名は熊河へ越えることによるか。雲川上流の熊河川・温見(ぬくみ)川の谷と池田谷(現池田町)をつなぐ道が通る。中世,温見金山で産出した金銀はこの道を通り,一乗谷へ運ばれたという。美濃俣川の谷と峠は活断層の温見断層上にあり,昭和34年地震に伴う地滑りが発生し,峠下の集落美濃俣は廃村に追い込まれた。また,反対側の峠下集落熊河も廃村となり,峠より東側は廃道となって通行不能である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7092331