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新又越
【しんまたごえ】


勝山市野向町横倉と石川県小松市新保町との間にある峠。標高約920m。福井市から勝山市を経由し小松市へ至る国道456号が通るが,峠の前後約4kmは人がようやく通行できる山道で,自動車は通行できない。近世初め大日川上流の白山新保村ほか4村を福井・加賀両藩で争った結果,寛文8年白山麓18か村として幕府領となった。しかし,5村は経済的に越前との結び付きが強く,峠越えの交通は重要であった。また,加賀からは出作りに,横倉からは製炭に農民が峠を越えた。北陸電力の加賀嶺南幹線の送電線が建設され,新たな峠越えの巡回路がつくられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7093282