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関峠
【せきとうげ】


敦賀市と三方郡美浜町の境,旧越前・若狭国境の峠。標高約100m。峠名は現在の敦賀市関付近に古代の関が設置されたという伝えによる。野坂山地と敦賀半島の鞍部にあり,丹後街道(現国道27号)とJR小浜線が通る。峠の西の佐田村と東の関村との間に,四角の石が屹立していたと国境石があったという(若耶群談)。国境石より丹後の吉坂まで17里30町,敦賀まで2里34町,小浜まで9里という。敦賀津を起点とする丹後街道は旗護(はたご)山の南の狭隘にある峠を抜けて若狭国に入った。平安末期,越前守となった平重盛は,峠近くの歌ケ谷に寓居を構えて「歌渓庵」と名付けたと伝え,丹後街道から歌ケ谷への分かれ道に正安2年銘をもつ石仏がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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