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白馬洞
【はくばどう】


大野郡和泉村箱ケ瀬,九頭竜川上流,子馬巣(こます)谷にある鍾乳洞。地元に「むかし,子馬巣谷の穴より一頭の白馬が出でて,飛騨を通りぬけ,木曽の山に登り,駒ケ岳になった」という伝説があり,地名の由来となる。和泉村を穴馬(あなま)と呼ぶことも同じ伝説による。標高約570mのところに入口がある。断層面にできているため,幅は狭く,2mほどの透き間が続く。奥まで約114mあるが,未踏査の洞窟もあり,全容は未解明。洞壁はほぼ垂直で,石筍や鍾乳石の形成は少ないが,壁面に沈殿した石灰華と,堆積した粒状鍾乳石が特徴となっている。白馬洞一帯は,奥越高原県立自然公園に含まれ,九頭竜ダムや,上流の箱ケ瀬橋とともに和泉村の観光の名所となる。国道158号沿いで交通の便もよく多くの観光客が週末を中心に訪れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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