100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

八穴
【やな】


古くは矢穴とも書く。大飯(おおい)郡高浜町の中心,城山公園の周囲にある鷹島・稲島などの小島や岩礁にある海食洞群の総称。もとは8洞あり,地名の由来という。八穴の奇勝といわれて昔から広く知られ,明徳4年5月足利義満が,応永2年9月同義持が丹後の久世戸文珠(現京都府宮津市)参詣のついでに探勝している。現在は,明鏡洞・猖々ガ洞(しょうじょうがどう)・恵比須ガ洞・乙女ガ洞・鼓ガ洞・鋏岩の6洞が残っている。なかでも明鏡洞は岬を貫通し,小舟で中に入ることができる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7095532