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嶺南
【れいなん】


県下を二分する広域地域名で,嶺北に対し,JR北陸トンネルのある木ノ芽峠以南を指す。地名は木ノ芽峠のある山地を木ノ芽嶺と呼んだ慣用に由来するか。少ない積雪,稲・菜種の二毛作,四つ目どりの民家の間取り,方言など近畿地方あるいは山陰との類似をみせ,北陸的な嶺北と自然・人文両面とも好対照を示す。敦賀市は越前の一部であったから,古代以来の旧国よりも近世の藩領の相違,かつての木ノ芽山地の交通上の障壁性に根ざす生活圏の相違によるものであろう。実質性をもつ地域として県下では広く一般に使用される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7095746