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嶺北
【れいほく】


県下を二分する広域地域名で,嶺南に対し,JR北陸トンネルのある木ノ芽峠以北を指す。地名は木ノ芽峠のある山地を木ノ芽嶺と呼んだ慣用に由来するか。深い雪,水田単作,広間型の民家の間取り,方言など北陸地方の特徴が著しく,近畿地方に近い嶺南と自然・人文両面とも好対照を示す。かつての木ノ芽山地の交通上の障壁性,近世以降の藩領・生活圏の相違などを反映するものであろう。関峠(敦賀市・三方郡美浜町境)を境とする越前・若狭の旧国よりも実質的な地域に近く,県下では広く一般に使用される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7095748