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青岩鍾乳洞
【あおいわしょうにゅうどう】


北都留(きたつる)郡丹波山(たばやま)村の北東部,雲取山(2,017.7m)南斜面,青岩谷の右岸にある鍾乳洞。鍾乳洞は青岩谷方向に開口し,入口の標高は1,160m。洞は多少の曲折はあるが,北から約70°西にかたよった方向をとり,主洞の全長は350m以上。洞穴の幅は不定で,広い所で約50m,狭い所で0.8m前後。支洞が多く,2段・3段の所もあり,規模は比較的大きい。洞内は奇観を呈し,特に入口から170~180mの間には鍾乳石・石筍・鍾乳段丘・鍾乳華など数多く存在する。これらの中にはまだ固結せずきわめて柔軟なものもあり,現在形成されつつあって観賞用並びに学術研究資料として貴重なもので,県天然記念物に指定されている。入口付近の石灰岩にはクモノスシダ・ヒメイワトラノオなど石灰岩地帯に生える植物があり,洞奥にはコウモリなど好洞性の動物が住むといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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