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青木ケ原丸尾
【あおきがはらまるび】


富士北西麓,西八代(にしやつしろ)郡上九一色(かみくいしき)村と南都留(みなみつる)郡鳴沢村にまたがる新期溶岩流。新期溶岩流の中で最大のもの。長尾山(標高1,424m)の頂上および北側山腹の火口から噴出し,北方に流下し,本流の一部は大室山の北を巡って本栖湖に,大部分は北方に広がって剗の海(せのうみ)に達し,西湖と精進(しようじ)湖を分離した。その面積約3,000ha,その厚さ5~25m以上。当溶岩流上のツガ・ヒノキなどの常緑針葉樹林は約30km(^2)にわたり,青木ケ原樹海と称する。当丸尾の生成過程にできた溶岩洞穴も多く,富士風穴・富岳風穴・本栖風穴などの10の洞穴が国天然記念物に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7095844