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赤坂
【あかさか】


登美台地南斜面を中巨摩(なかこま)郡竜王町に下る比高75mの坂。甲府から韮崎(にらさき)に出る信州往還(国道20号)は,登美台地を南から北西に登っていた。ローム層に覆われた赤土の坂なので赤坂と呼ばれ,坂に面した集落も赤坂と称する。国鉄中央線が開通するまでは人馬の往来も激しく,信州往還の難所であったが,甲府バイパスが竜王バイパスに連結し,主要路は西に移ったため閑道となった。坂の東に竜王新町の鎮守諏訪神社と稲荷社があり,その南下に「甲斐の赤坂岩清水」といわれて往来する人々の渇をいやした清水が湧出し,傍らに寛政4年の銘がある岩清水大明神の小石祠がある。人家は坂道の両側に散在していたが,最近住宅地として開発され,甲府市のベッドタウン化している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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