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大滝湧水
【おおたきゆうすい】


北巨摩(きたこま)郡小淵沢町上笹尾(かみささお)の大滝神社境内にある湧水。八ケ岳南麓一帯は伏流水湧出による豊富な湧水に恵まれるが,当湧水もその1つで,屈指の湧出量を誇り,その清水は滝となって注いでいる。このため大滝と名づけられたという。「国志」によると,「上笹尾村西ノ泉流レテ瀑ヲ為ス処ニ滝権現ヲ祀ル」とある。古くから水源ゆかりの神として五穀豊穣祈願の祭りが行われたと伝え,のち大滝権現と称し,明治の頃に大滝神社となった。真夏でも水温11℃内外を保ち,水量も豊富であることからニジマス・ヤマメなどの養殖が行われ,また釣堀もあるマス池養魚場が営まれ,観光客に利用される。流れでる水は地域の灌漑用水として重要な役割をもち,付近には大滝にちなむ滝之前(たきのまえ)の集落がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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