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大弛峠
【おおだるみとうげ】


秩父山地の主脈の国師ケ岳(2,591.8m)と朝日岳(2,581m)の鞍部。標高2,350m。東山梨郡牧丘町と長野県川上村川端下(かわはけ)を結ぶ峰越林道の県境にある。峠から東へは,国師ケ岳から東梓(ひがしあずさ)(2,271.6m)―甲武信岳(2,460m)―木賊(とくさ)(2,468.8m)―破風山(2,317.6m)―雁坂嶺(2,289.2m)―雁坂峠(2,050m,日本の三大峠の1つ)と続き,西は2,450mの朝日峠から朝日岳―金峰(きんぷ)山(2,595m)から千代の吹上げを経て富士見平へ続く。峠すぐ東には牧丘町営の大弛小屋があり,国師ケ岳の夢の庭園がある。秩父山地は水の便が悪いが,当峠は水の便も良く,車で行くことができキャンプも可能。峠を構成する岩石は中生代の花崗岩で美しい。本県側からは,北原の塩平まで国鉄中央本線塩山駅からバスで,そこからは徒歩で行くか,車の利用が可能である。途中の柳平牧場は標高1,490mの,わが国最高所の農業集落。柳平から500mの林道脇に牧丘の千貫岩(県自然記念物)がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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