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帯那峠
【おびなとうげ】


御坂(みさか)山地の北西端,西八代(にしやつしろ)郡市川大門町山家字帯那にある峠。古い河内路の要地。標高525m。甲府盆地南の城山(866.7m)と御正体山(546m)の間の鍋伏山(545m)鞍部。昭和10年11月,峠東側に帯那トンネル(県道四尾連湖公園線)が開通するまで,旧山保村(山家・三保)さらに東河内の人々にとってこの峠を越えて市川方面と交通し,特に農馬の交易に利用していた。峠には交通の安全を願って,県下最大の石龕に馬頭観音と蚕影明神を祀る。石龕を中心にケヤキ数本と雑木林の1haは昭和48年,町史跡に指定された。古い峠道は帯那側から舗装されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7096394