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亀沢川
【かめざわがわ】


甲府盆地北西部の山地から流下する荒川の支流。流長9.4km。1級河川。茅ケ岳(1,703.5m)・曲岳(1,642.4m)間の観音峠に発源し,上流を清沢川ともいい,大明神川その他支谷の水を集めて南流し,中巨摩(なかこま)郡敷島町亀沢を経て睦沢地区大下で荒川と合流する。当河川の流域は江戸期巨摩郡北山筋に属し,甲府代官支配地であった。また,古く亀沢郷といわれ,氏神船形(諏訪)神社の境内に亀石という大石があったところからその名が起こり,川名にもなっている。当河川沿いは,古くは,御岳金桜神社への参道で,今は県道敷島竜王線が通じている。流域には獅子岩,その対岸の獅子滝など御岳道の景勝地となっている。その下流亀沢には船形神社の境内に亀形をした亀石があり,神社の東,道を挟んで河畔に船石という周囲55m・高さ8.3mの花崗岩の巨石があり,町天然記念物に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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