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雁の穴
【かりのあな】


富士吉田市上吉田にある小火口群。国天然記念物。小倉山の南,海抜約1,010mに位置する。2個は小円錐形をなし,他は盆状の火口跡を持つ。付近の崩れ穴と称する溶岩洞と溶岩樹型群をも含む総称でもある。崩れ穴は延長57m,その中央部に天井崩壊部があり南北に二分される。この崩壊部は溶岩溝となり,南北両横洞の入口になっている。南側横洞の入口近くには7~9月に黄色に輝くヒカリゴケがみられ,北側横洞には7月頃キクガシラ科のコウモリの集団が生息する。流れ穴は延長150m,崩れ穴の北にある棍棒山から小倉山の方向にのびる完全な溶岩洞穴と無天井の溶岩溝との組合わせからなる変わった形の溶岩トンネルである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7096644