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峡中
【きょうちゅう】


近世~近代の汎称。「こうちゅう」ともいう。江戸期には広く甲斐国の別称として用いられて,荻生徂徠の「峡中紀行」などがあり,明治期にも「峡中新聞」や「峡中(こうちゆう)新報」など峡中を冠した題号の新聞が多い。しかし,一般に近代では峡(かい)の中央部を指称する語となり,甲府市と中巨摩(なかこま)郡の釜無川以東をいう。もと農村部では米・野菜の生産と養蚕を主としたが,現在では電子工学工業をはじめとする工場群や学校・住宅などに席を譲りつつある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7096742