郡内下郷
【ぐんないしもごう】

旧国名:甲斐

(近世)江戸期の広域地名。郡内（都留(つる)郡）で富士山に近い桂川上流域の諸村を上郷と呼ぶのに対し，下流域の諸村を下郷という。古代の征茂郷の遺称とする考証（甲斐名勝志）もある。なお文政～天保年間の用例としては，現都留市に属す村は上郷とし，現在の大月市と上野原町に属す村のうち絹織物業を営む34か村を下郷としている（絹紬運上仕法立議定）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7096852