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小石和筋
【こいさわすじ】


旧国名:甲斐

(中世~近世)戦国期~江戸期の広域地名。八代(やつしろ)郡のうち。九筋二領の1つ。古代の石禾(いさわ)郷,八代郷,長江郷,白井郷にかかる地域。筋名の由来は石禾郷により,大石和筋に対する。天正17年の伊奈忠次神領証文(熊野神社文書)に初見。文化初年の所属村名は,四日市場・広瀬・唐柏・河内・今井・東高橋・井戸・砂原・東油川・白井河原・三椚・石橋・大坪・大窪・小黒坂・前間田・小山・米倉・永井・増利(まさり)・大間田・南八代・北八代・岡・高家・竹井・奈良原・上芦川・中芦川・大野寺・尾山・下野原・井上・栗合・蕎麦塚・八千蔵・夏目原・二ノ宮・金川原・小石和の40か村で,石高2万1,473石余,戸数2,826・人口1万733,うち男5,307・女5,426,農間余業として養蚕および登せ糸の生産を多く営んだ(国志)。現在の石和町の富士見地区および四日市場・広瀬,八代町全域,御坂(みさか)町大野寺・尾山・下野原・井之上・栗合・蕎麦塚・八千蔵・夏目原・二之宮・金川原,中道(なかみち)町白井,藤垈(ふじぬた)・寺尾・坊ケ峰を除く境川村,芦川村下芦川にわたっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7096881