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笹子川
【ささごがわ】


笹子峠(1,096m),清八山(1,593m)に源をもつ。桂川の支流。流長12.5km。1級河川。古第三紀の粘板岩・頁岩・角礫凝灰岩の断層や節理に沿って直線状に東流し,船橋沢・大鹿川・藤沢川・宮川・真木川などの支流を合わせて大月市大月で桂川に合流する。「国志」に笹子は「篠籠(ささご)ニ作ル」とある。当河谷に沿って甲州街道(国道20号)が走り,花咲・初狩・黒野田などの宿場があった。笹子トンネルの西,日川の渓谷に比して谷は広く,桂川沿岸のように段丘の発達はない。笹子から下流では河原となる部分が広い。上流の矢立のスギは猿橋とともに甲州街道の名物で,県天然記念物になっている。笹子トンネル入口の新田集落の追分人形芝居は県無形民俗文化財。花咲は,中央自動車道富士吉田線の分岐点でインターチェンジになっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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