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白糸の滝
【しらいとのたき】


南巨摩(みなみこま)郡早川町本建(もとだて)の羽衣にあるので羽衣の滝とも呼ぶ。早川町の南部,丸尾山に源をもち,春木川に注ぐ渓流にかかる。高さ30.3m・幅5.45m。雄雌2条に分かれ,白糸を垂れた様から滝名が起こった。冬季は氷柱となってそそりたつ。長い間七面山は女人禁制の山であったが,徳川家康の側室お万の方が当滝にうたれて身を清め,女人登詣の道を開いた。以来当滝にうたれて修行する人があとを絶たない。近くには七面山表登山道の羽衣橋と,お万の方の像がある。春木川対岸には高さ30mの大霊の滝がある。同名の滝が三ツ峠山にもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7097334