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神宮川
【じんぐうがわ】


北巨摩(きたこま)郡白州(はくしゆう)町を東流する河川。流長4.71km。北巨摩地方,武川(むかわ)筋の代表的釜無川支流,いわゆる六河の1つ。大岩山の東面に発し,雨乞岳(2,036.8m)からの笹ノ沢を合わせて,東方へ直進して,白州町前沢北部で,釜無川に合流する。上流は花崗岩地帯を深く浸食して峻険な谷を形成し,崩壊壁が目立つ。多くの瀑布,奇岩があるが,開発は十分行われていない。古来,水害で恐れられ,「国志」に,上流に魑魅(ちみ)がすむなどの記事がある。当河川流路は近年まで濁川と呼称されていたが,花崗岩崩壊による砂利が,明治神宮参道に納められたため昭和48年サントリー白州工場完成とともに神宮川と改称した。この工場は鳥原の南方,濁川扇状地のアカマツ林の中に建てられ,面積82万5,000m(^2)。世界有数のウイスキー工場で,当河川の清冽な水が利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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