滝沢川
【たきざわがわ】

県河川図では高室川との合流地点（桃園）から上流も含めて滝沢川としているが，一般には高室川との合流地点から下流部，釜無川に注ぐまでをいう。流長10.6km。１級河川。中巨摩(なかこま)郡櫛形町小笠原で国道52号（駿信往還）と交差し，南東に流れ，中巨摩郡甲西町西南湖(にしなんご)を通って南巨摩郡増穂町大椚で釜無川と合流する。当河川の上流部は古来山崩れ，大洪水が絶えず，中流以下は典型的な天井川をなし，西南湖付近では川床が民家の屋根より高く，南湖～古市場間の道路は川の下をトンネルで通っている。県は昭和22年改修工事に着手し，下流部の改修が同30年に完成した。延長7.8kmにわたる堤防の構築，河底の掘削などが行われた。この改修工事によって下流部に広い河川敷が生まれ，公営住宅や工場の敷地などに利用されている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7097518