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鶴川
【つるかわ】


三頭山(1,527m)・鶴峠(885m)・佐野峠(1,234m)に源をもち,北都留(きたつる)郡上野原町を流れる河川。桂川の支流。流長24km。1級河川。松留で桂川に合流する。西原・棡原(ゆずりはら)・上野原・大鶴地区など上野原町全域の半分以上が当河川の流域に立地し,住民の生活と関係が深い。特に棡原の三二山地から水路により上野原地区の河岸段丘上に水を引き,米作のできなかった段丘上を美田と化し,上水道用水にも防火用水にも利用して町民の生命の綱である。上流から棡原地区の猪丸までの区間は,鶴川断層に沿って南東流し,谷底は広く河岸段丘も発達している。猪丸から下流向風(むかぜ)までは谷幅は狭くV字谷を形成し,流れは急で遷移点がみられる。向風から下流合流点までは幅広く谷底平地もみられ,河岸段丘が著しく発達している。最大の支流は仲間川で,流れに沿って旧甲州街道があり,犬目・野田尻・鶴川の宿場があった。甲州街道の鶴川の渡しは難所として知られていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7097661