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道志川
【どうしがわ】


南都留(みなみつる)郡道志村の山伏峠(1,160m)の東麓に源流をもつ。相模川の支流。県内流長20km。1級河川。東北東に向かう断層線に沿って道志七里と称する渓谷を流下し,神奈川県津久井郡に入り,相模湖の5km下流で相模川に合流する。この川筋に道志村の長又・神地・小善地・月夜野など大小の集落が点在している。当河川に沿う道志村は過疎地であるが,最近は小工場を誘致し家内工業を営んだり,学生民宿村として有名になった。当河川流域は横浜市水道の水源涵養林で横浜市の協力を得て近代化を図っている。県道津久井山中線が413号として国道に編入されたので京浜方面より富士山麓への最短路としてこの河谷の発展が期待される。川の北側は第三紀御坂(みさか)層の道志山地で,その崖錐と河床堆積物でこの谷底を形成している。南側は大室山(1,587.6m)・加入道山(1,418m)など丹沢山地の基盤をなす石英閃緑岩が分布する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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