鳥居峠
【とりいとうげ】
甘利山・鈴嵐山の北方稜線上,韮崎(にらさき)市にある峠。標高約1,100m。小武川沿いに自動車道が開通する以前は,清哲町青木と折居の間の桐沢を遡行して,鷹ノ田に達し,当峠に出てゴア沢から小武川の谷に出るのが,鳳凰山登山の最も一般的なコースであった。当峠に立つとはじめて鳳凰山が見えるというので,鳳凰山信仰の遥拝所となり,かつては鳥居が設けられて,峠名になった。現在この登山路はほとんど廃絶したが,その代わりに神山町武田から堅沢に沿って鈴嵐林道が開通し,自動車が通るようになった。自動車で韮崎から当峠まで1時間,峠から甘利山頂・青木鉱泉・御座石鉱泉までそれぞれ30分かかる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7097786 |