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西沢渓谷
【にしざわけいこく】


東山梨郡三富村を流れる西沢に沿う渓谷。西沢は国師ケ岳・奥千丈岳に発源し,東流して二俣で東沢と合して笛吹川となる。二俣から上流,不動小屋までの約4.5kmは巨大な花崗閃緑岩を浸食して峡谷をなし,三重の滝・竜神の滝・恋糸の滝・貞泉の滝など連続した滝と巨大な甌穴が続く。春の新緑,5月初旬から6月中旬にかけて咲くシャクナゲの群落,秋のカエデ,冬の氷壁や氷柱など四季を通じて景観に富み,サルやシカなどの鳴き声は観光客に一層情緒を感じさせる。七ツ釜にたつ不動小屋(西沢山荘)には35℃の温泉が湧出し,西沢温泉ともいわれ,宿泊施設がある。小屋の付近一帯にはシャクナゲの群落がある。秩父多摩国立公園に属し,ナレイ沢までは山梨交通の塩山西沢渓谷線のバスが通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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