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八坂峠
【はっさかとうげ】


御坂(みさか)山地の西部に位置し,西八代(にしやつしろ)郡三珠(みたま)町三帳(向島)と下部(しもべ)町八坂を結ぶ峠。標高1,090m。御坂山地の釈迦ケ岳(1,256m)と大平山(1,188.3m)の稜線南には下九一色(しもくいしき)村(現下部町)の八坂・折門・御弟子(みでし)の集落がある。これらの集落と芦川流域を結ぶために,東から当峠・アンバ峠・折門峠があり,前記3集落を結ぶ稜線上に地蔵峠があった。これら山中の集落は過疎化が顕著である。第2次大戦後までは,薪炭の生産を主に林産物をこれらの峠を利用し,市川大門方面と交易していた。現在は下部町に町村合併し,反木川沿いの県道折門古関線を利用するため廃道となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7098069