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春木川
【はるきがわ】


古くは春気川と書いた(国志)。県の南部,巨摩(こま)山地の南に続く身延山地の主峰七面山(1,982m)の東斜面一帯に源を発し,南巨摩郡早川町を流れる河川。全長4.6km。糸魚川静岡構造線に沿って北北西に流れ,途中左岸に池之沢・小春木沢の小渓を合わせ,角瀬地内で早川に注ぐ。東側(右岸)の新第三紀の地層と西側(左岸)の中生層の間に200m前後の河床を広げ,100分の10から100分の15の勾配をもつ。側面浸食が盛んで崩壊地形が目立ち,土砂の堆積が著しい。川沿いに七面山敬慎院への表参道が通り,羽衣の橋際には雄雌2条の白糸の滝,お万の方の像がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7098106